日ごろお世話になっている知人・取引先の方へ贈る「お歳暮」。
これから長い付き合いをしていくためにも、お歳暮は絶対に失敗したくないものです。マナーに沿わない贈り方は逆に失礼に当たりますからね。
失敗しないために最低限知っておきたいお歳暮のマナーをまとめます。
「お歳暮」は1年間の感謝を込めて贈るもの
お歳暮は”1年間の感謝の気持ち”を込めて贈るもの。
もともとは、先祖の霊をまつる「御霊祭り」に、子孫が供物を持って集まったことが始まりとされています。
今では親しい知人や取引先の方など、日ごろお世話になっている人に贈る考え方が一般的。
感謝と今後の末永いお付き合いをお願いする気持ちを込めましょう。
お歳暮はずっと贈り続ける必要があるの?
お歳暮はお世話になった相手に対するお礼なので、付き合いがある限りは贈り続けるのが良いと思います。
お歳暮やお中元は、贈られる相手にとっては「毎年贈られてくる決まった楽しみ」でもあります。そんな期待もあるので、ぜひ喜んでもらえる品を選びましょう。
しかし、疎遠になってしまった場合には無理して贈る必要はありません。そんなときは「残中見舞い」「残暑見舞い」「年賀状」などの軽い挨拶に切り替えてもOKです。
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お歳暮を贈る時のマナーと注意点
ここからは、お歳暮を贈る時の注意点をまとめます。ひと通り目を通しておきましょう。
贈る時期に気を付けて
お歳暮はお中元と同じで、決められた期間内に贈ることが大切。
12月初め~25日の間を目安に届けましょう。もちろん到着時期なので、25日に贈るのは手遅れですよ。(最近は11月中旬から贈り始める人も多いです)
ちなみに、年末は宅急便・郵便局が非常に込み合う時期でもあります。
帰省や旅行で家を空けたりと、相手も何かと忙しい時期なので早めの対応を取りましょう。生ものを贈る場合は特に気を付けておきたいです。
万が一お歳暮を贈り損ねてしまった時も慌てる必要はありません。表書きを変えて贈ることで、十分気持ちは伝わります。
お歳暮なら例えば、「御年賀」や「寒中御見舞」として贈ることが考えられますね。
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金額の目安は?
一般的にお歳暮の相場は5,000円前後と言われています。気心知れる親しい間柄なら3,000円くらいでも良いでしょう。
ただし、取引先・特別お世話になった相手には10,000円位の品を贈るケースもあります。
高すぎても気を遣わせるので、相手に合った金額を選んでみてください。
送り状を添えて
送り状を添えることもお忘れなく。
「日ごろお世話になっているお礼」「これからのこと」「贈った品についてのコメント」。この3つを上手くまとめられると良いですね。
【お歳暮の”のし紙”の書き方】
水引・・・蝶結び
表書き・・・御歳暮、お歳暮、御礼
お中元を贈った相手には必ずお歳暮も贈る
夏にお中元を贈った相手には、なるべくお歳暮も贈るようにしましょう。
お歳暮はいわば1年の締めくくりですから、お中元よりも重要視されるのもです。
お中元を贈ったのにお歳暮を贈らないというのは失礼に当たるため、どちらか1つを取るならお歳暮だけ贈るようにしておきましょう。
喪中の相手にお歳暮は贈ってもOK?
お歳暮はいわゆる”慶事”には当たらないので、喪中の相手に贈っても問題ありません。
ただし、お歳暮を贈る時期が四十九日前に重なってしまう場合は、相手に配慮して少し時期をずらしましょう。
さらに、通常の紅白の水引も避け、無地の掛け紙を使うのと良いです。表書きは「御伺い」とし、お歳暮の挨拶とともに相手をいたわる言葉も添えておくのが丁寧です。
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お歳暮を受け取る時の豆知識
最後に、お歳暮を受け取った時のことも少し紹介しておきます。
お中元へのお返しは必要?
お歳暮に対するお返しは不要です。
「お中元をもらったから、お歳暮でお返しをしなければいけない」という決まりもありません。
しいていうなら、届き次第お礼の連絡くらいは入れておくと良いでしょう。その後、感謝の言葉・品物への感想を綴った手紙を贈ると喜ばれるかもしれませんね。
相手も喜ぶと思います。