「喪中の相手には贈り物をしてはいけない…」なんて思っている人も多いと思いますが、実は「お歳暮」や「お中元」にはそんな心配必要ありません。
ここではその理由と、それを踏まえたうえで最低限注意しておきたいマナーを紹介します。
お歳暮は「お祝い事」ではないので喪中の相手にも贈ってOK
まず大前提として、お歳暮やお中元は「お祝い事」ではないというところに注目する必要があります。
お歳暮は「1年間の感謝の気持ち」と「これからの末永いお付き合いへの気持ち」を相手に伝えるためのもの。
お祝いごとではなく、あくまで日頃の感謝の気持ちです。
相手が喪中のときにお祝いするというのは、どう考えても不謹慎じゃないですか。
これが本来ギフトシーンで贈り物を自粛するべき理由なんですが、お歳暮の場合は感謝の気持ちを伝えるためのものであり、お祝い事ではないので贈り物OKということになります。
実はマナー的にも全く問題ないんですよ。
ちなみに、逆に自分が喪中の場合もOKです。
「このプレゼントはお祝いかなのか?」というのが一つのポイントとなることを覚えておくと良いですね。
喪中の相手に最低限配慮したいマナー
ただし、いくらマナー的にOKだからといっても配慮すべきところはあります。
そこで最低限注意してもらいたいのが2つ。自分が喪中の場合も同じ対応をしましょう。
1、四十九日は避けるように
1つ目は贈る時期です。
通常お歳暮は、12月初め~25日の間を目安に届くように手配しますよね。
しかし相手が喪中の場合は、少なくとも「四十九日」は避けるようにしましょう。
贈るタイミングが少し遅くなっても構いませんので、生活が落ち着くまでは自粛するよう心がけるのがマナーです。
その場合タイミング的には「寒中見舞い」という名目で贈るもの良いかと思います。
2、のしの付け方に注意
2つ目はのしの付け方。
通常の場合は紅白の水引を使いますが、相手が喪中の場合は無地の水引を使ってください。(つけないのもOK)
また、表書きは”お歳暮”の代わりに”御伺い”とすることでより配慮された形になります。(先ほど紹介した寒中見舞いでもOK)
お歳暮に何か言葉を添える場合は、相手をいたわる気持ちも入っていると良いでしょう。
喪中はギフトマナーが変わるので要注意
今回紹介した通り、相手または自分が喪中の場合は、多くのギフトシーンにおいてマナーが変わることがあります。
心身ともに疲労しがちのタイミングですから、通常よりも配慮するよう心がけましょう。