お中元・お歳暮のやめ時って難しいですよね。
贈ると決めたらそこそこの値段の品を選ばなければいけませんし…。
基本的に贈り続けるのがマナーですが、疎遠になった人にまで送り続ける必要はないんです。
ここでは、お中元・お歳暮の上手なやめ方を紹介します。参考にしてみてくださいね。
お中元・お歳暮をやめたい…
そもそもお中元やお歳暮って何を目的に贈ってますか?
一般的にははこの2つですよね。
- 特別お世話になった人への感謝の気持ちを伝える
- これからの末永いお付き合いをお願いする
「毎年続けて贈る物」というイメージが定着しているため、やめ時が分からず贈り続ける人も多いんですが、本来の意味からしても疎遠になった人にまで無理して贈り続ける必要は無いんです。
毎年贈る相手を精査することも大切なこと。
決して失礼に当たることはないので安心してください。
お中元・お歳暮の上手なやめ方
徐々に小さな贈り物にする
とはいえ、急にやめるのはどこか気が引ける…。
そんな時におすすめなのが「徐々に贈り物を小さくしていく方法」です。
- 両方送っていた場合は、お歳暮だけ贈るようにする
- 軽い贈り物(残中見舞い、残暑見舞いetc)に切り替え金額を下げる
- 品物をやめて、年賀状だけ贈るようにする
長い間贈っていた場合は特にですが、急に届かなくなると心配されることがあります。
贈り物はやめたとしても、節目節目の軽い挨拶は最低限のマナーとして続けていきましょう。
ビジネスシーンのお歳暮のやめ時は?
これはかなか難しい問題。
仕事上の付き合いで、お中元やお歳暮を贈っているケースです。特別礼儀を重んじなければいけないシーンである分、そのやめ時も難しい…。
ビジネスの付き合いは、親戚などの近しい関係性と比べ一生続くものではありません。いつかはやめる時が来ます。
そのやめ時はズバリ「仕事の付き合いが薄れて3年後」を目安とするのが良いでしょう。
付き合いがないのに贈り続けるのは相手にとっても負担となりますからね。
しかし、また近いうち(数年の間)にふとお世話になる可能性もありますので、交流がなくなっても数年の間は贈り続けておくのが無難だと思いますよ。
社交辞令として贈るお中元とお歳暮
ビジネスシーンで贈るように、マナー上あるいは社交辞令として”贈るべきだ”と考えられている場面は他にもあります。
例えば「仲人」がその1つ。
”結婚式”や”披露宴”でお世話になった仲人には、長期にわたってお歳暮を贈らなければいけないイメージを持っている人も多いんじゃないでしょうか?お中元やお歳暮を贈ることに縁のない人が最初に贈る相手が仲人だというパターンは多いのかもしれません。
親戚など近しい人や、特別恩義のある人にお願いしていた場合は、確かに”先方が他界するまで贈る”というのがマナーです。
しかし、結納式や結婚式当日だけお願いするいわゆる「頼まれ仲人」は、一般的に3年を目安にやめる場合が多いので覚えておくと良いですよ。
仲人は、縁談から結婚式・披露宴まで長期にわたり両家を取り持つ役割を持ちます。
ここまで深く携わってくれた人ですから、当然夫婦にとっては一生大切にしたい相手となりますよね。お中元もお歳暮も贈り続けたい相手と言えます。
逆に、それら役割の一部だけお世話になった「頼まれ仲人」や「媒酌人」との関係はどうしても浅い…。これがいわゆる”社交辞令として贈るお歳暮”です。
それ以降の付き合いがない場合は”3年”を1つの目安としておきましょう。
相手が贈ってくるからやめられないときの対処法
これもよくあるパターンですよね。お互いに贈り合っていて、一方的にやめることが出来ない…。
この場合ははっきりとお断りを入れるほかありません。
こういうとき、なかなか断れないのは日本人の民族性ですよね…。
親しい間柄であれば簡単な話ですが、なかなか切り出しづらい時は「挨拶状」を添えることをおすすめします。
お中元・お歳暮に添える挨拶状に最大限の感謝の言葉を綴り、「今後はこのようなお気遣いはなさいませんようによろしくお願いします」と一言添えておきましょう。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、そこは先方も察してくれます。
時にははっきり伝えることも大切ですよね。