身内へのお祝いって、すべきか必要ないかのラインが分かりずらいですよね。言ってしまえば、遠い親戚にまで無理をしてお祝いを贈る必要はありませんし…。
ここでは、自分にとってどれくらい近しい親族なのかを決める「親等」という考えをもとに、身内へのお祝いマナーをまとめます。
「親等」は身内の関係の深さを表す

あなたにも「家族」や「親せき」がいると思います。特に親戚は辿りだすときりがありませんよね。
大人になってから「あの人って自分の親戚だったの!」と衝撃の事実が発覚することも少なくありません。「遠い親戚」という表現を聞いたことないでしょうか?
これらをひっくるめて「親族」と表現するわけですが、このとおり同じ身内でも自分にとって「近い遠い」が存在します。この親族間の距離を表すのが「親等」です。
これがマナー的にお祝いが必要か不要かを判断するための基準になるので、一般常識として意味を理解しておきましょう。
親等の数え方
親等は「1親等」「2親等」「3親等」…という数え方をするんですが、数字が小さいほど自分との関係が近いということを表します。
普段あまり意識することはないと思いますが、法律行為上で重要な役割を持っていたりします。
代表的なのが”相続”の場面でしょうか。当然親等が近い順番で相続権利が与えられるようになっていますよね。
- 1親等・・・親、子供、配偶者の親
- 2親等・・・兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹
- 3親等・・・叔父叔母、甥姪
これらはいわゆる「近しい身内」です。自分と血縁関係にある人はもちろんですが、配偶者(結婚相手)の親等も同様の順位で数えられることを覚えておきましょう。
お祝いが必要なのは「3親等」まで
一般的にお祝いを贈るのは「3親等」までが基本とされています。
分かりやすく、親等図でまとめてみました。(数字が親等数を表しています)

このあたりまでなら自分自身ではっきりと把握できていると思います。
父母、兄弟姉妹、祖父母、叔父叔母、甥姪…。これ以上遠くなってくると、お祝いを贈る必要もないということです。
マナー的にお祝いをしなければいけないのは3親等までをイメージしておきましょう。
親等はあくまで目安の話
3親等までとは言いましたが、これはあくまでも目安の話だということは理解しておいてください。
一般的なマナーとしてはこう考えられているものの、実際お祝いや贈り物をするときはリアルな関係性から判断して決める他ありません。
付き合い・思い入れがあるなら、どれだけ遠い親戚でもお祝いしてあげたいですし、逆に普段ほとんど関わりがない人には無理に贈る必要は無いと思います。
判断しづらい微妙な関係性の時の参考に覚えておくと良いですよ。