母の日に赤いカーネーションを贈る由来は?

母の日 カーネーション 由来

母の日のプレゼントと言ったら「赤いカーネーション」が定番。しかしもともとは「白いカーネーション」を贈ったのが母の日の始まりでした。

そもそもなぜ母の日にカーネーションを贈るようになったんでしょうか?その由来を見てみましょう。

母の日にカーネーションを贈る由来

母の日 カーネーション 由来

母親に対する感謝の気持ちを表す(お祝いする)風習は遥か昔からありました。

それがいわゆる「母の日」として制定されるようになったのは、アメリカの1人の女性の物語が始まりです。

母の日の始まりは「亡き母に贈ったカーネーション」

アメリカに住むアンナという女性の母親が1905年5月に亡くなります。その三年後、1908年の5月(第2土曜日)に教会で追悼の意を込めて贈った花が、母の好きだった「白いカーネーション」。参加者1人1人にこの白いカーネーションが配られました。

そして、アンナの母親を思う気持ちは多くの人に広まり、その協会があったウエストバージニア州で「母の日」が正式に制定されたんです。今ではアメリカにとどまらず世界に母の日が広まりました。

一人の女性が亡き母親を想い、命日に教会で母の好きだった「白いカーネーション」を配ったことが母の日が制定されたきっかけであり、今でもカーネーションが贈られている由来なんです。

カーネーションはキリスト教で「母性愛の象徴」

キリスト教でカーネーションは「母性愛の象徴」とされています。アンナの母も熱心なキリスト教徒でした。

十字架にかけられるキリストに涙する聖母マリア。その涙の跡に咲いたのが1輪のカーネーションだったと言われてます。カーネーションが母性愛を象徴する所以です。

ちなみに白いカーネーションは生前のキリストとマリア、赤いカーネーションがキリストの血を表します。

日本にも「母の日」が伝わる

日本に母の日が伝わってきたのは「大正時代」です。広く広まったのは昭和とも言われてます。

ちなみに当時は、母親が存命なら「赤いカーネーション」、母親が亡くなっているなら「白いカーネーション」という区別をしていました。(当時はプレゼントするのではなく飾る風習があった)今では子供の気持ちを傷つけるという理由から、色の区別を無くし赤いカーネーションを贈る風習のみが定着しています。

また、夫婦が自分たちの母親の”母の日”を祝うときは、相手の母親に贈り物を贈るのが習わしです。

母の日に白いカーネーションを贈るのはNG?

母の日 カーネーション 由来

上記で紹介した通り、白いカーネーションには「亡き母親に贈る」という意味合いが込められています。

色にはそれぞれ意味があるので贈り物に花を選ぶ際は注意しなければなりません。

カーネーションの色に込められた想い

赤色が定番とはいえ、カーネーションは他にもいろんな色がある花。最近では赤にこだわらず、好きな色を贈る人も結構います。

色選びの参考に、それぞれの色が表す意味もまとめておきます。数ある色の中から自分の想いに合う色のカーネーションを贈るのも面白いと思います。

カーネーションの色に込められた想い
  • 赤色・・・純粋な愛、真実の愛(母親への)
  • オレンジ・・・熱烈な愛、純粋な愛(恋人への)
  • 黄色・・・軽蔑、嫉妬
  • ピンク・・・感謝、気品、美しさ
  • 青色・・・幸せ
  • 紫色・・・誇り、気品
  • 白色・・・追悼

「黄色」「白色」のカーネーションは、マイナスな意味を持つので絶対に避けるようにしましょう。「オレンジ」「青色」「紫色」は悪くありませんが、母の日の意味合いとはちょっと合わないかもしれません。(よっぽど好きな色なら選ぶのもありかも)

これを見る限りでは、やはり「赤色」「ピンク」のカーネーションが無難な感じがしますね。