内祝いって何?お祝い事のマナーとして正しく使いましょう!

内祝い

ギフト選びで度々聞かれる内祝いという言葉。

どういうときに使われるのでしょうか?

内祝いとは

なにかを贈る場面と言ったら「相手にお祝い事があった時」というのが一般的な発想。しかし内祝いの場合はちょっと違います。

内祝いは身内で祝い事があった時に、その当人からご近所や親せきへ贈るもののこと。例えばこんな時に内祝いを贈ります。

内祝いを送る例
  • 結婚をした(結婚内祝い)
  • 無事に子供が生まれた(出産内祝い)
  • 病気が治った(快気祝い/快気内祝い)

自分にとってうれしいことがあった時に、親しい周囲の人に喜びの報告をする意味合いが込められています。幸せのおすそ分けとも言えますね。

どちらでお祝い事があったのかで分けられる

お祝いの贈り物は大きく分けて「お祝い」と「内祝い」に分けられます。

一般的に「~祝い」と「~内祝い」は、

  • 周囲から当人へのお祝い→~祝い
  • 当人から周囲へのお礼→~内祝い

といった使い分けがされます。

お返しには「内祝い」という表現が使われる

お返しとは

お返しとは、頂いたお礼として、返しをすること。

 

基本的に、もらいっぱなしというのは良くありませんよね。日本人の文化としては、何かをいただいたらお返しするというのが一般的です。

災害見舞など、お返しの不要な例外もありますが、結婚祝いや出産祝いなどの慶事はもちろん、病気が快復した時や香典のお返しなど、必ず返礼しましょう。

 

但し、相手にお返しをするときに、「これお返しです!」などと言って渡すことは失礼にあたりますよね。もちろん熨斗に「お返し」などと書くこともありません。

状況に応じて「内祝い」や「快気祝い」などと書きます。

お返しの熨斗の書き方

お返しの一例

【結婚祝い】

お祝いをいただいた方へお祝返しをする⇒内祝

(式に参加いただいた方へは引き出物として渡します)

 

【出産祝い】

お祝いをいただいた方へお祝返しをする⇒内祝

(熨斗には赤ちゃんの名前を書きます)

 

【新築祝い】

お祝いをいただいた方へお祝返しをする⇒内祝

(一般的にはお返しは不要ともいわれています。親しい方には新築に招待してごちそうするなどでも良いでしょう)

 

【病気お見舞い】

(お見舞いをいただいた方に、退院後お返しをする⇒快気祝快気の内祝

 

【香典返し】

香典をいただいた方へのお礼⇒満中陰志など

快気祝い・快気内祝いの使い分け

「快気祝い」と「快気内祝い」はややこしいことに、どちらも病気をした当人からお見舞いをしてもらった人へのお礼に使われます。”快気祝い”と聞くとどうしても、「周囲の人が当人の快復をお祝いするもの」とイメージしてしまいがち…。「お見舞い」のお礼に「快気祝い」を贈るということを覚えておきましょう。

さらに、当人の病気の快復具合によってこの2つを使い分けることがあります。

快気祝いと快気内祝いの使い分け
  • 病気が完全に快復した(通院の必要なし)→快気祝い、全快祝い
  • とりあえず退院できた(通院の必要あり)→快気内祝い、お見舞いお礼

このように細かい使い分けはされていますが、一般的には「快気祝い」を使う人が多いと思います。

 

一部特殊なパターンもありますが、基本的には「自分にうれしいことがあったから、親しい周囲の人にも喜びを届けたい」というのが内祝いの考え方です。

本来の内祝いは、お祝いをもらったお返しに贈る物ではありません

また地方により異なりますが、例えば「内祝い」としてご近所の方へお赤飯やお餅などを配る慣例などもあります。

そうした昔からのならわしが今でも残っている地方もありますので、そういった場合にはしきたりに従うのが良いでしょう。