よそのお宅を訪問するときには「手土産」を持って行くのが日本のマナー。
お礼、お詫び、仕事の付き合いなど用件は様々ですが、上手なお付き合いをするために必要なマナーを覚えておきましょう。
ここでは訪問時の手土産マナー、手土産の選び方をまとめます。
訪問時のマナーは、少し堅い挨拶が必要な時の参考にしてみてください。
訪問時の手土産マナー
まずは手土産における最低限のマナーをまとめます。
必ず押さえておきたいポイントです。
相手宅の近くで買うのはNG
手土産は文字通り「土地の産物」を持参したものです。
土地の産物ということで、相手のお宅の近くで買ったものは当然NGとなります。間に合わせで用意したものだと思われるのもよくありません。
手土産はあらかじめ用意しておきましょう。
なるべく高価な品は選ばない
高価な品を選ぶのも手土産のマナーとしてはNGです。
もちろん状況にもよりますが、2,000円位が手土産の一般的な金額と言われています。
渡すときは一言添えて
手土産は、風呂敷や紙袋に入れて持参しますが、渡すときは包みから出して渡します。
この時に何か一言添えて渡せると良いですね。
- 心ばかりですが…
- お口に合うとうれしいのですが…
- お口よごしですが… etc
お宅を訪問する時のマナー
ここで訪問時のちょっとしたマナーも紹介しておきます。
訪問前の連絡を忘れずに
訪問前には、必ず日時を確認する連絡をしておきましょう。
ご迷惑になるので、くれぐれも突然の訪問はしないように。
マナー的に約束の5分前くらいに訪問するのが良いと思われがちですが、逆に3~5分位遅れて訪問する方が良いとされています。(※仕事以外の場面)
相手にも準備があるので、少し遅れるくらいが迎える側としてもありがたいですよね。
もし、大幅に遅れそうな場合は、その理由と到着時間を早めに連絡しておきましょう。
客間に通された時のマナー
客間に通されてからのマナーは、洋室・和室によって若干異なります。
それぞれ「入室」「挨拶」「手土産」の3つの場面を見てみましょう。
【洋室のマナー】
- 入室・・・入室後は入り口付近で立って待ちます。ちょっと待つように言われた場合は、足を組まずに座って待ちましょう。
- 挨拶・・・洋室での挨拶は立ったまま行いましょう。
- 手土産・・・挨拶をしたら座る前に手土産を手渡しします。紙袋などの包みから出してから渡しましょう。(手土産の正面が相手を向くように)
【和室のマナー】
- 入室・・・畳のへりを踏まないように歩き、下座(入り口近く)に座る。座布団は勧められるまで座らないように。
- 挨拶・・・挨拶は手土産や荷物をわきに置いてから。座布団のわきに正座して挨拶をしましょう。
- 手土産・・・手土産は相手の正面から、両手で畳を滑らすように差し出します。包みから出して渡しましょう。(手土産の正面が相手を向くように)
手土産の上手な選び方
最後に少し、手土産の選び方についてアドバイス。
手土産に「季節感」をプラス
手土産の定番と言ったら「お菓子」ですが、単にクッキーを選ぶのでは味気ないと思う人も多いでしょう。
上手な選び方のポイントは、手土産に「季節感」をプラスすることです。
【春の手土産】
春には”桜色の和菓子・洋菓子”がぴったりです。見た目から春らしさを感じられますよね。
「桜餅」や、ピンク色のクリームやスポンジを使った「ケーキ」なんか良いんじゃないでしょうか?
【夏の手土産】
夏は”清涼感のある涼しげなお菓子”が喜ばれます。
「ゼリー」「プリン」などが定番です。
和菓子を選ぶなら、「水ようかん」「あんみつ」も良いかもしれませんね。
【秋の手土産】
秋は、栗・サツマイモといった”秋の味覚”を使ったスイーツが定番。
この時期は「モンブラン」「栗きんとん」「ロールケーキ」などがよくお店に並んでますよね。
和菓子なら「栗ようかん」もあります。
【冬の手土産】
冬はやはり”温かいお菓子”が喜ばれます。
「どら焼き」「タイ焼き」など、身体の温まるものを選びましょう。
また、温かいコーヒー・ココアに合う「チョコレート」もおすすめですよ。