お返しの必要がない贈り物があるのをご存知でしょうか?
何かいただいたらお返しをするというのが一般的な考えですが、何でもかんでも贈れば良いわけではありません。
その贈り物にどんな意味が込められているのかを正しく理解し、それに適した対応を取ることが大切。
ここでは、マナー的には本来お返しが不要な贈り物をまとめます。
お返し不要の贈り物まとめ
それでは、お返しが不要な贈り物を順番に見ていきましょう。
「贈らなくてもマナー違反にはならない」というだけで、実際何らかのお返しをする人も多いですが、覚えておくと良いですよ。
お中元・お歳暮
「お中元」や「お歳暮」は、お返し不要な贈り物。
この2つは、”日頃の感謝の気持ち”を伝える贈り物です。”お祝い”ではありません。
「お祝い返し」という言葉があるように、基本的にお返しが必要なのは「お祝い」をいただいた時なんです。(一部例外もありますが)
また、お中元やお歳暮は「目下の人から目上の人への贈り物」というイメージが強く、目上の人がお返しをする必要は無いとも言われています。
ただし、いくらマナー的にお返しは不要といわれても、贈り物に対するお礼の気持ちは伝えておきましょう。電話、メール、手紙などなんでも良いです。
子供へのお祝い
子供へのお祝いも基本的にお返し不要な贈り物です。
「七五三」「入園・入学」「卒業」「成人」など、子供の成長を祝う行事はいくつかあります。
唯一「出産祝い」はお返しが必要ですが、それ以外のものは不要です。
これには、「一般的に子供は自分でお金を稼いでいないので、お祝いのお返しを出来る立場にない」という考えがあります。
他にも、「子供の成長に対するお祝いは、ほとんどが身内からのものだから」というのも理由の一つ。
ただし、子供本人からお礼の電話や手紙を送ることはお忘れなく。
災害見舞い・病気見舞い
「災害見舞い」や「病気見舞い」もお返し不要な贈り物ですね。
「~お見舞い」と呼ばれるものは基本的にお返し不要と覚えておくと分かりやすいです。
大変な思いをしている相手へのほんの手助けの気持ちなので、お返しするのも野暮というものです。素直に受け取っておきましょう。
ちなみに「快気祝い」は、病気見舞いに対するお返しではなく「病気が快復したことした当人がふるまうお祝い」という考え方がされています。意味合いを間違えないようにしましょう。
引っ越し・新築祝い
「引っ越し祝い」や「新築祝い」も、基本的にお返しする必要はありません。
新居お披露目の際のおもてなしがそのお礼になると考えられています。
ですから、おもてなしをしてない場合には、多少のお返しをしておいた方が良いと思います。
引っ越しなら、新天地の名産品を贈るのが面白いかもしれませんね。
栄転・昇進祝い、定年退職
「栄転・昇進祝い」「定年退職」のお祝いもお返し不要とされています。
ただし、仕事に関することですから、マナーとして「御礼状」だけは忘れないように注意しましょう。
お返し不要な贈り物の特徴まとめ
最後に、お返し不要な贈り物の特徴と注意点をまとめておきます。
- 「~祝い」は基本的にお返しが必要
- 「~見舞い」は基本的にお返し不要
- 子供へのお祝いにはお返し不要(※出産祝いを除く)
- マナー的にお返し不要な場合も、御礼状等でのお礼は忘れずに